
「みんなのアート展2026 FESTIVAL」はたくさんの方にご来場いただき、無事閉幕いたしました。出品された作家の皆様、イベント関係者の皆様、ご来場の皆様、誠にありがとうございました。


「FESTIVAL」をテーマに募集した展覧会では、県内各地からなんと116点もの応募をいただきました。どの作品もお祭りの空気が感じられて、悩みに悩みましたが、選考の結果28点を展示することになりました。
お祭りがテーマということで、博多の山笠やどんたくを描いた作品や、久留米のそろばん総踊りや大善寺の鬼夜、小倉の小文字焼など、福岡県内のそれぞれの地域のお祭りを描いた作品がたくさん並びました。作品展を見るだけで、福岡県内各地のお祭りを体験できるようでした。
ほかにも、長崎のランタンフェスティバルや秋田のなまはげまつり、スペインの牛追いまつりなど、福岡を飛び出した各地のお祭りや、想像のなかから生まれた鳥の祭りや、魂のぶつかり合いをイメージした作品まで、FESTIVALというテーマからさまざまなイメージが膨らみました。
お祭りの楽しかった気持ちや興奮した気持ち、なみなみならぬ愛が溢れる作品ばかりで、来場された方も制作エピソードと併せてじっくりと見入っていました。

6月13日(土)には、展覧会の出品作家から、ひまわりパーク六本松で活動している簑田利博さんと立野淳也によるアートライブを開催しました。2時間半の長丁場のなか、多くの方に見守られながら、いつもと違う環境での制作でしたが、お二人らしいそれぞれの色遣いで楽しいお祭りの絵を描き進めました。


時間の都合上、未完成のまま終了となってしまいましたが、いつか完成した作品が見られることを楽しみにしています!

13日(土)同時刻で開催していたのが「視覚を超えた対話による共同鑑賞ワークショップ」です。ファシリテーターを務めていただいたギャラリーコンパさんは、石田陽介さん、松尾さちさん、濱田庄司さんの3名で視覚障害者と晴眼者が、互いの個性を活かし合いながら作品を鑑賞するワークショップを実施されています。今回は、みんなのアート展の作品と、福岡県の伝統工芸品を紹介する匠ギャラリーの展示を鑑賞しました。


「視覚を超えた〜」と銘打っていましたが、参加者のなかには視覚以外の障害特性のある方や小さなお子様もいて、多様な人々が同じ時間・空間を共有して楽しむこと(その中心にアートがあること)の意義を深く感じられる時間でした。誰かと対話しながら見ることで、見えていなかったことどんどん見えるようになっていく、対話を通した鑑賞の面白さ、奥深さも実感しました。ワークショップ終了後も、名残惜しそうにみなさんのお喋りが止まらなかったのが印象的でした。

6月14日(日)はリボンヌ手芸部FUKUOKAさんによる「ちょうちょのコラージュブローチづくり」を開催しました。ファシリテーターにはホームランチームのみなさんが駆けつけてくれました。
リボンヌ手芸部さんには、障がいのある人やお子様など、細かい作業が難しい方でも作れるようにと、紙や布、リボンやビーズなどを使ったブローチを考えていただきました。たくさんの素材が並んでいるのを眺めるだけでワクワクしますね。布やリボンなどの素材は福祉施設から生まれたものです。


参加者のみなさんは夢中になって、でも和気藹々とした雰囲気で世界に一つだけのちょうちょブローチがたくさん生まれていました。いまの時代、お金を出せばいろんなものが手に入るけど、手を動かして、ものをつくる喜びは何ものにも替え難く、実際に体験しないと手に入らないんだよなぁと感じました。

14日(日)にはもう一つ、まるダンス部によるステージイベントも開催しました。今回のテーマは「夢のじゅうたんフェスティバル」。


まず、ダンサーが大きな布に横たわって、身体の輪郭をなぞり、その上からさらにドローイングを重ねて夢のじゅうたんを作ります。ダンサーだけでなく、観客にも横たわってもらい、同じように身体の輪郭をなぞってドローイングを重ねていきます。観客は席から立ち上がって、ときにメンバーと言葉を交わしながら描き込まれていくドローイングを見守ります。
工房まるで日頃から絵を描いたり、木工や陶芸作品を作ったりしているメンバーたちの創作を間近で見られたこともとても刺激的でした。

完成した作品は舞台上に吊るして、舞台美術になります。床の上で描かれていた個々の作品が並べてみると共鳴しあって、また見え方が変わるようでした。ここからは、画材を使わずになぞること、描くことを身体を使って表現していきました。ダンスというと、あらかじめ振り付けが決まっていて、それを覚えて…というイメージがあるかもしれませんが、身体と向き合って動かして、他の人との関係性のなかでコミュニケーションが生まれて、という過程のなかでダンスが生まれていました。

13日(土)、14日(日)の2日間に渡って会場を盛り上げてくれたのは、リマポエポエさんが出店してくださった、さまざまな障がいのある人の作品から生まれたアートグッズショップでした。


Tシャツ、手拭い、ブローチ、ブックカバーなど、個性的でかわいいグッズたちがたくさんあって、見ているだけで楽しい空間でした。
展覧会を見たりワークショップを楽しんだりすることは、その場限りの体験で、一人一人の心の中に何かがお土産として持ち帰ってもらえたらいいなと願うばかりですが、グッズを通して眼に見える形のお土産として持ち帰っていただくことで、日常の中に寄り添い、ふとしたときに楽しかった記憶や障がいのある人の存在を呼び起こす、そんな効果もあると思います。
大盛況だったみんなのアート展は来年以降も継続予定です!また来年、アクロス福岡でお待ちしております!