設立経緯
「NPO法人まる」は、1997年に開所した福祉作業所「工房まる」の時代から、障がいのある人たちの表現活動を軸に社会との接点を構築する活動を行ってまいりました。
2007年のNPO法人化と同時に活動の幅を広げ、法人の新規事業としてコミュニケーション創造事業「maru lab.」と、奈良の「たんぽぽの家」と東京の「エイブル・アート・ジャパン」と共同して「Able Art Company」を創設しました。2015年には、地元福岡の企業やクリエーターたちと「株式会社ふくしごと」を設立し、障がいのある人たちの表現作品(美術/舞台芸術)の発表の場の構築や、仕事に展開する活動などを行なってまいりました。
2018年8月には、厚生労働省が実施している障害者芸術文化活動普及支援事業の九州地区の広域支援センターとして「九州障害者アートサポートセンター」設立し、九州各地の障がいのある人たちの芸術活動に関わる調査、人材育成、相談窓口、イベント企画運営などを行なってまいりました。
そして2020年4月には、今までの経験とネットワークを活かし、福岡県内でのさらなる広域な支援を目指した、福岡県障がい者文化芸術活動支援センター「FACT」を設立しました。
2017年4月〜2020年3月(過去3年間)の福岡県障がい者芸術文化活動支援センターは、「SCORE」さんが運営をされていました。
目的
障がいのある人の芸術文化活動を支援する福岡県の拠点として、芸術文化活動を行う障がいのある人やその家族、障がい福祉サービス事業所等に対する相談支援、活動を支える人材の育成、関係者間の連携強化による支援体制の整備等の業務を行うことにより、障がいのある人の芸術文化活動の一層の推進を図流と同時に、県内各地で作品の発表の場が魅力的に開催され、発表の場の拡大、仕事への発展など、各地域での芸術活動を発展させることを目的としています。
事業紹介
相談支援
活動の支援方法、創造環境の整備、権利の保護、鑑賞支援、作品の販売・公演、記録・保存、地域・国際交流等に関する相談を受け付け、関係機関や専門家の紹介、専門的知見によるアドバイスを行います。
芸術文化活動を支援する人材の育成
活動を支援するまたは支援しようとする人材の育成及び確保を図るため、活動の支援方法、著作権をはじめとした権利保護、障がい特性への理解等に関する研修、現場体験プログ ラムの提供などを行うとともに、芸術文化活動に関わる各分野をつなぐ人材の育成を行います
関係者のネットワークづくり
活動を支援する人材が連携・協力できるよう、障がいのある人やその家族、活動を支える障害福祉サービス事業所、特別支援学校、文化施設の職員、活動に関し知見を有する専門家、市町村の担当職員、地域住民等のネットワークを構築します。
活動への参加機会の提供
ネットワークを活用し、地域住民との交流に配慮しながら、地域の障がいのある人が参加する展示、公演、体験などの機会を提供します。
情報収集・発信
展示、公演等のイベント、活動に関するセミナー・研修会、活動の実態把握、作品・作者の発掘など、県内の芸術文化活動の情報を中心に収集し、広く発信するとともに、広域支援センターや全国連携事務局と連携し、情報の収集・発信・活用を行います。
福岡県の芸術文化に関連する事業への協力
芸術文化イベントの開催、活動に対する助成など、障がいのある人の芸術文化活動の振興を図るために行う本県の事業実施に当たり、情報発信等の協力を行います