アウトリーチ(芸術家派遣)事業を開催しました。

当法人では、令和2年度より、福岡県から「福岡県障がい者文化芸術活動支援センター(FACT)」の運営を受託しており、独自の事業を展開しながら、障がいのある人の文化芸術活動の推進に取り組んでいます。

昨年度から、障がい者アートの側からアプローチすべく、学校現場に芸術家を派遣する「アウトリーチ(芸術家派遣)事業」を実施しております。児童生徒に対して、普段触れることの少ない障がい者アートを体験する機会や多様な人々との交流の機会を提供することで、豊かな感性を養うとともに、障がい者の文化芸術活動に関心を持ってもらえるよう、校内における授業や行事で本事業の活用をしていただければと思います。

第1弾のアーティストはハエちちのお二人と工房まる、ニコちゃん家のダンスメンバーです。
今回は大野城市立大野小学校の4年生の皆さんと一緒に2日間に分けて行いました。

まず初めに工房まる、ニコちゃん家の紹介。
その後ハエちちの2人も交えてダンスパフォーマンスを披露。

次にみんな一緒に体を動かしながらダンスの振り付けを覚えて
怪獣の花唄に合わせて1曲通してみんなで踊りました。

最後はみんなで怪獣ポーズ!とってもいい表情です!

今回の授業のテーマは「誰もが住み良い街づくりについて考える」とのことでした。
生徒さんたちにとって福祉事業所がどんなところか理解することは難しいかもしれません。

ですがダンスが始まってからは、大人も子供も関係なく、思いっきり走って跳ねてタッチして…
最後のダンスはみんなが一体になっているように感じました。そして、みんな笑顔でとても楽しそうでした。

・楽しかった
・たくさん体を動かせた
・(メンバーの)ダンスがすごかった

…といった子供たちの感想が、ダンスメンバーにとっても次の活動の励みになったようで、
また一緒にやりたいとの声をいただきました。

1クラス45分であっという間の時間でしたが、全6クラスあったので
終わる頃には汗だくで、いい疲労感を感じました。

終わった後生徒さんたちに「健康に気をつけて頑張ってください!」
と元気に声をかけてもらい、かなり身の引き締まる思いでした。

最後はハイタッチやハグでお別れしました!

皆さま、楽しい時間をありがとうございました。
引き続き、学びと交流の場を作り続けていきたいと思います。

アーティスト紹介

ダンス工房 ハエちち
2000年ダンスワークショップ研究会を立ち上げ、20001年より身体生活派ダンスSelbst(ゼルプスト)として、2013年まで企画・制作・自主公演行う。
2014年ダンスユニット名をダンス工房ハエちちに改名し、宮原一枝・徳永恭子を中心に、舞台以外の空間でも独自の美術や衣装を創作し、即興的な表現を行っている。美術館やギャラリーで美術家や音楽家とのコラボレーション多数。2002年より即興ダンスを岩下徹に師事。

工房まる
HP:https://maruworks.org

ニコちゃん家
HP:https://www.nicochan.jp