「芸術文化と福祉がつながる相談会」を開催しました

10月20日(木)、「文化芸術と福祉がつながる相談会」を久留米シティプラザとオンラインのハイブリット形式で開催いたしました。
文化施設(公共ホールなど)の方、福祉施設の方、教職員、アーティストなど様々なバックグラウンドの方18名に参加いただきました。

当センター長樋口よりこれまで関わってきたプロジェクトや運営母体である工房まるが芸術を基軸にどういった活動を行っているかについての話からスタート。その後、当センターが今年度福岡県内の文化施設(主に劇場を有する公立文化施設)を対象に行ったアンケートの結果とそこから見える課題や期待などを共有していきました。

ここからは早速、5〜6人ずつに分かれてのグループトークです。
「つながる相談会」ということで、特にしっかりとしたお題はなく自己紹介&フリートークで進めていきます。

それぞれのグループは、公共ホール職員、障がい児の余暇活動グループの主催者や保護者、アーティストなど様々なフィールドで活動されている方で組ませていただきました。自己紹介の時点からそれぞれの活動への興味・質問等でまず盛り上がり、その後はそれぞれの活動のこれからの展望、またそこに関わる疑問などを話す時間となりましたが、その場で疑問が解決したりお互いの話を聞いて新たな視点が生まれるなど、痒いところに手が届くようなそんな有意義な時間となりました。

その後はそれぞれのグループトークを全体で共有。「障がいのある人を迎えてのワークショップや公演などを行う場合に必要な配慮」についてや「活動の成果をどこにどう感じて捉えるか」「もっと施設ごとアトリーチしたい」などグループ毎にも様々なトピックがあり、それぞれに盛り上がっていた様子が伺えました。
少人数グループだと、あまり臆せず発言やリアクションができて良いですね。

最後の全体ディスカッションではグループを越えて参加者同士の質問や、今回の感想などを共有。樋口からも少しお話しをさせて頂きました。

先述のアンケートで「障がいのある人の鑑賞及び発表の機会について必要性を感じている」と施設の代表者として回答いただいた方や、今回のセミナーに参加いただいた皆さんの中にも「制度が変わり立場上必要になった」など個人的な事情ではない理由でここに来られてる方が徐々に一個人として必要性を感じ、1人の人間として落とし込み、それが思いやり、声がけと繋がっていくことでサービスの向上や配慮へ繋がっていくと思っています。と樋口は言います。


今後は教育関係者にも参加を募り、このプロジェクトを継続して実施していきたいと考えていますので、みなさん今後もお付き合いのほどよろしくお願いいたします!