レクチャー&相談会 レポート【作品のアウトプットについて】

3回目となる「レクチャー&相談会」のテーマは“作品のアウトプットについて”。美術作品の展示や商品化、舞台芸術を含めたアートイベント開催までの準備や広報の方法について学び合いました。

前半は当センターの運営母体であり、障がいのある人たちの表現活動を軸に社会との接点を構築する活動を行ってきた「NPO法人まる」の活動事例をもとに、作品展、舞台公演をはじめ、仕事に展開していくための商品化や二次使用権販売など、さまざまな作品のアウトプット事例を紹介。

さらに、作品管理や加入する保険、広報の手段など、作品をアウトプットするために必要なことについてもお話しさせていただきました。

後半の意見交換会では価格の設定や造形作品の保管、発表の場の創出方法などより具体的な質問が飛び交い、「NPO法人まる」での事例を紹介しながら進めていきました。

作品のアウトプットにはさまざまな方法がありますが、障がいのある人も支援者も、まずはお互いに楽しみながら進めるということ。そして、サポートする側も単なる支援者としてではなく、彼ら彼女らと社会をつなぐためにどういう役割でいるべきなのかをしっかりと考えて関わることがとても大切であるというお話が意見交換で盛り上がり、作品のアウトプットの進め方だけでなく、芸術文化活動を進めていく上でも必要であることを再認識することができました。

毎回、障がいのある人たちの芸術活動をサポートしている福祉事業所の方や教室・サークルを運営されている方をはじめ、文化施設担当者や学生など、さまざまな分野の方にご参加いただいている「レクチャー&相談会」。今回つながったこの関係から、また新たな発表の場が生まれる可能性を感じた時間となりました。