レクチャー&相談会 レポート【芸術活動における権利について】

「レクチャー&相談会」の最終回となる4回目のテーマは「芸術活動における権利について」。

前半は当センターの樋口より、障がいのある人たちとの芸術活動で生まれてくる法的な権利「著作権」「所有権」「著作者人格権」について、それぞれの権利に説明に加え、さまざまな場面で権利がどのように動くかをシミュレーションしながらお話しさせていただきました。更に販売や仕事創出する上で必要な第3者との契約についてお話しさせていただきました。

後半は参加いただいた皆さんとの意見交換と質疑応答。

作品や二次使用権を販売する際に交わす契約で押さえておいたほうが良いポイントや、事前に作者(保証人)との間で確認しておくことなど、参加者の皆さんが日頃の活動を行う上で生まれてきた質問が多く飛び交いました。

「著作権」は明確に正解や不正解を分けることが難しく環境や状況により事例のパターンもさまざまですので、それぞれの場面で知っておきべき権利や契約について学び合う良い時間となりました。

また、”権利”を知って”契約を交わすこと”は”障がいのある人たちの芸術活動を守ること”であり、これらを理解した上で状況に応じた対応が大切なのだと改めて感じることができた時間にもなりました。

4回に渡って開催してきた「レクチャー&相談会」。4回の会を通してさまざまな立場から障がいのある人と関わる多くの方々にご参加いただくことができました。

お互いの情報交換の場としても、このような場は今後も必要だと実感することができました。

これからもより良い活動の場を提供できるように進んでいきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。